通常、XPERIAシリーズでは、SEUSやPC Companionといったツールを使い、端末をアップデートして（ふりをして）ftfファイル（初期ロム）の元となる「FILE_123456789」というファイルをダウンロードします。
そのため、いちいちftfファイルが必要な端末とPCを接続したり、アップデート直前でケーブルを抜いたり、保存場所がわかりにくかったりと、非常に手間がかかりました。
このツールでは、直接ftfファイルがダウンロードできる訳ではなく、端末とPCを接続する事無くftfの元となるファイルがダウンロードできます。
つまり、アップデートが公開されたら、その直後にPC単体でftfの作成ができるようになるということです。
また、購入予定の端末などのファームウェアもダウンロードできますので、購入前にftfを作っておいたりといった事も可能になります。
今回は、8月6日にdocomo ID認証の対応が行われたSO-04E XPERIA Aで実験してみます。
（docomo ID認証対応よりも、android4.3にしてくれー！）
まず、FlashToolがインストールされていなければダウンロード＆インストールします。
・FlashTool：http://www.flashtool.net/download.php
続いて、XperiFirmをダウンロードします。
（最新のものをダウンロード。8月9日時点ではv2.1が最新）
・XperiFirm 2.1 (by IaguCool).zip：http://forum.xda-developers.com/crossdevice-dev/sony/pc-xperifirm-xperia-firmware-downloader-t2834142
XperiFirmのzipファイルをFlashToolをインストールしたフォルダに解凍します。
（これ、ここじゃなくても問題ないと思いますが、一応そう書かれてるのでそうします）
XperiFirm.exeを実行し、必要な端末バージョンを選択します。
ここではSO-04E 10.3.1.B.2.13を選択しました。
Downloadをクリックし、保存フォルダを指定します。
ダウンロードが終わるまで、しばらく待ちます。
5分もかからずダウンロードできました。
指定したフォルダを開くと、「FILE_123・・・」というファイルがいくつかできているはずです。これがftfファイルの元となるファイルです。
続いて、FlashToolを起動し、Tools > Bundles > FILESET Decryptの順に開きます。
ftfの元となるファイルを保存したフォルダを指定し、全ての「FILE_123・・・」を選択して右側に移し、Convertをクリックします。
しばらくすると以下の画面になるので、Device欄をダブルクリックし、
SO-04Eを選択します。他の端末のファイルを作るときはその端末を指定してください。
続いて「Branding」「Version」に作成するロムに適するファイル名を入力します。
ちなみに、今回はこのように記入しました。
Branding：docomo
Version：10.3.1.B.2.13
また、全てのファイルを右に移動させ「Create」をクリックします。
ftfの作成が終わるまで、しばらく待ちます。
無事に出来上がったので早速SO-04Eに焼いてみます。
FlashToolの雷アイコンをクリックし、Flashmodeを選択します。
以下の画面が出たら、Flashするロムを選択し「Flash」をクリックします。
※Flashしたくない領域がある場合には「Exclude」の除外したい場所をチェックします。
以下の画面になったら画面の通り端末の電源を切りボリュームダウンを押しながらUSBを接続します。
ロム焼きが始まるので、Flashが終わるまで待ちます。
無事に終わると、「Flashing Finished」と表示されます。
アップデート前の端末情報。
アップデート後の端末情報。
※初回起動時は起動までに長い時間がかかる場合があります。
無事にXperiFirmでダウンロードしたファイルからftfを作りアップデートできました。
次は10.3.1.B.2.13にアップデートしたSO-04Eのroot化やカスタムリカバリの導入でもしてみようと思います。
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